支笏湖神社と山線
掲載日:2020.06.15
山線湖畔驛の正面、支笏湖を見下ろすようにたたずむ支笏湖神社には、山の神、水の神、弁財天と並んで鉱山の神・金鉱の神が支笏湖神社大神として祀られています。この鉱石は昭和11年に操業を開始した千歳鉱山(美笛地区)から掘り出され全国でも有数の含有率を誇った金鉱石だったそうです。
掘り出された金鉱石は、はしけで湖畔(現在の親水広場奥)に運び山線に積まれて苫小牧へ、そこから天竜精錬所(北海道上川町)へと輸送されていました。
山線で運ばれた貨物は、当初は発電所建設資材、御料地から払い下げられた原木が主でしたが、千歳鉱山からの採掘が盛んになると全体の約6割が金鉱石だったそうです。